工業製品にはロットという製造する物の個数の最小単位がございます。
キャメロン製品でも同様ですが、例えば1ロット100個と決め、同一ロットは同じ加工条件で同一機器での同一削り出し工程、同時に配合した塗料や設定温度で同一加工をしますので同一ロットでは殆どの誤差はありません。(製品にもよりますのであまりシビアでなくて良いものはそこまで精密にはしませんので個体差は大きくなります。)
しかし、追加製造でロットを変えて製造すると、ファーストロットと同じ加工機器の設定や塗料配合を行っても、その際の削り出し前の金属ブロック自身の配合や状態、加工機器周辺の気温や湿度、配合塗料の温度や焼き付け温度、研磨刃の状態と全てが同じと言うことはあり得ませんのでファーストロットとは全く同じ重量・大きさ・発色とはなりません。
この為に、勿論キャメロンで販売しましたエアロアライメントツールでもロット毎に陽極酸化皮膜加工(アルマイト加工)時の有機塗料配合や電化時の条件や機器設定など僅かに異なってしまいます。
写真の右側(黒い収納袋)がファーストロット、左側(グレーの収納袋)がセカンドロットです。
ファーストロットは2021年9月のTCCリリース向けに製造され、セカンドロットはその後カリフォルニアギャラリーで販売するために追加製造されたものになります。
画像を良く見ると右のファーストロットはグレーに少し青みが掛かったようなグレーのアルマイト加工に比べ、左のセカンドロットは青みがないグレーです。
これがロットによる誤差です。高級時計や車の根幹にかかわる重要な部分の精密部品ではないので重さや計もロットが変わればなおさらですが、製品毎に同ロット内でもどこまでの誤差が許容範囲だと基準を設定し判断しています。
当たり前ですが、キャメロンのパターも全く同じ重量とバランスのモノは絶対に存在しません。
今回のアライメンツールの裏の文字も全体のミルドの位置との関係で文字が潰れる箇所やペイントの際にはみ出したり、正面のラインの太さやペイントも
個体差は勿論ございます。何故ならば、キャメロン製品は勿論ゴルフ用品は精密機器ではないからです。
μ(マイクロ)レベルの誤差が命とりの精密機器ではないからです。(中にはn(ナノ)フラットフェースを謳うメーカーもありますが、それはフェースの反り具合のことであり重量はコンマ2桁まで同じものは決して存在しません。1本100万円のウェッジなら出来ないことはないでしょうが)
日本のメーカーのパターもアイアンもドライバーヘッドもシャフトも全く同じものはありません。重量もバランスも若干なり違います。そんなことは社会人ならば普通に理解していると思いますが、
『当店購入品と他店で購入した同商品との違いを個体差だと説明してもご納得頂けず当店の販売商品が偽物だと完全に疑いメールと電話でクレームをされた方がおります。』
メール内容と話し方で、こういう方に個体差やロットの違いをいくら説明しても無駄だと判断し返品・返金の対応となりました。時間と感情起伏での体力精神力の無駄ですので。
正直、最初のTCCリリースの商品はメーカー商品画像や
スコッティのインスタを見る限りグレーであり青みはありませんので、セカンドロットが本来のカラーなのかもしれません。
精密機器並みの精度の商品を要求される方は当店商品のスコッティキャメロン製品を含めすべてのUSA製品は勿論、全ゴルフ用品をご購入されないことをお勧めします。